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村田金王手!日本48年ぶり/ボクシング

2回、アトエフにパンチする村田(撮影・たえ見朱実)
2回、アトエフにパンチする村田(撮影・たえ見朱実)

<ロンドン五輪:ボクシング>◇10日◇男子ミドル級準決勝

 昨年の世界選手権銀メダリストの村田諒太(26=東洋大職)が、11日(日本時間12日)の決勝進出を決めた。元世界選手権2階級制覇のアトエフ(ウズベキスタン)に、13-12の判定で逆転勝ち。1964年東京五輪のバンタム級の桜井孝雄以来、同競技48年ぶりの金メダルに王手をかけた。

 逆転勝利を確信した。試合終了のゴング後、村田は笑顔で両腕を突きあげた。昨年の世界選手権2回戦でも対戦し、2度のダウンを奪って倒したアトエフが疲れ切った顔で肩を落とす。判定は13-12。「ホッとしてます。目標を達成できるところまで来られた。あと1歩、しっかりやりたい」と決勝をにらんだ。

 2回まで5-8とリードされたが、「ボディーが効いて相手のスタミナが切れていたから」と焦りはなかった。愚直に打ち続けたボディーブローは確実に相手の体力を奪っていた。最終3回、強烈な右ストレートで追いつめる。残り31秒、アトエフのホールド(抱きつき)の反則で2点が加わると、さらに攻撃は加速。効果的なアッパーカットで相手ガードも下がった。3回だけで8ポイントを奪い、逆転で日本勢48年ぶりの金メダルに王手をかけた。

 こだわりがある。「倒したいんですよ」。プロと違い、アマは有効打の数を加算するポイント制。「いかに倒すか」より「いかに的確にパンチを当てるか」で勝負は分かれる。ダウンを奪っても1点にしかならず、有効打になりやすい頭部へのパンチが多い。村田の武器はボディーブロー。有効打にはなりにくいが、相手に深いダメージを与える。「プロのほうがすごいと思われるのは嫌だから」。倒すことで強さを証明することを身上とする。

 準々決勝に続いて最終回で逆転勝ちした。「準々決勝までは下がる選手だったのに、急に前へ出てきて面食らった。自分も研究される立場になったんだなあと」。世界ランク2位で追われる立場になったことに苦笑いも浮かべた。

 日本人48年ぶりの頂点へ、あと1勝とした。決勝の相手は昨年の世界選手権準決勝で24-11で勝利した世界ランク8位で第4シードのファルカン(ブラジル)。「誰も取っていない銀メダルより、48年ぶりの金メダルの方がいいですね」。半世紀ぶりの栄光は、拳でつかめるところにある。

 ◆村田諒太(むらた・りょうた)1986年(昭61)1月12日、奈良市生まれ。伏見中時代に大阪・進光ジムなどで練習を積み、南京都高で高校5冠を達成。東洋大入学後の04年に全日本選手権で初優勝。05年にはアマ年間最優秀選手にも選ばれた。06年ドーハアジア大会出場。昨年の世界選手権で日本人過去最高の銀メダルを獲得した。右ファイター。家族は夫人と1男。185センチ、77キロ。

 [2012年8月11日9時19分 紙面から]





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