亮子議員　柔道奮起促す「強さ養って」

　谷亮子参院議員（３６）が６日、日刊スポーツの取材に応じ、成績不振に終わった男女柔道陣の戦いを総括し、「『金メダルを取れないのでは』という前評判があっても、逆に自分の力に変えられる強さを養ってほしい」と、奮起を促した。

　金メダルなしに終わった男子について、「精神的なプレッシャーに押しつぶされたのかもしれない」と分析。「不安や重圧の中、五輪の舞台に立つことがどれほど大変か私自身も分かるが、心が安定しないと技や体につながらない。金メダルを期待されるからこそ自覚と自信を持ち、いろんな声があってもメダルを取れることを五輪の舞台で証明しないといけなかった」と指摘した。一本を取られる選手がいたことにも言及し「一本負けは、完敗です。一本勝ちも一本負けもあるところが、安定感のなさにつながっている」。ただ、選手の多くが「金メダルが欲しかった」と、涙を見せた。「すごく大事。柔道の精神を見失っていない。五輪の借りは五輪でしか返せないと平岡選手が話していたが、その通りです」。

　五輪前に予想した柔道のメダル数「７」は的中させたが、「それ以上を期待していました」と打ち明けた。「柔道は日本のお家芸ですが、今は世界が１番を目指してくる。結果を受け止め、リオでは１つでも多くの金メダルをとってほしい」と、４年後のリベンジを期待した。【中山知子】

　［2012年8月7日8時34分　紙面から］