男子団体が銀、4位から一転/体操

表彰式で花束を掲げる左から、田中佑、内村、山室、加藤、田中和(撮影・田崎高広)
<ロンドン五輪:体操>◇30日(日本時間31日)◇男子団体総合決勝
日本が4位から一転、2大会連続となる銀メダルを獲得した。トータル得点は271・952点。金メダルは275・997点の中国で、同じく2大会連続。3位には英国が入った。4位はウクライナ。
長い抗議、そして審議の結果、最後の最後で日本にメダルが転がり込んできた。最終6種目目のあん馬の、さらに最終3人目のエース内村がフィニッシュする直前だった。バランスを崩した。これが規定の難度を満たしていないと判断された。発表されたのは、13・466の低得点。トータル得点は271・252点と伸びず、271・711点の英国、271・526点のウクライナに逆転され、2位から4位に転落した。内村は「英国への歓声が気になってしまった。地元の波に、少しのまれた。4位と表示されて、言葉が出なかった」と落ち込んでいた。
この得点に日本チームが猛抗議をすると、長い審議のすえに得点が変わった。0・7点の上積みは、日本をメダル圏内に押し戻した。
内村は「正直2位も4位も、変わらない。後味の悪い団体戦になった」と、ブーイングも起きた表彰式後に悔しがった。