田中理恵 悔いなし16位/体操
女子個人総合の演技を終え、Vサインで引き揚げる田中理恵(左)(共同)
<ロンドン五輪:体操>◇2日(日本時間3日)◇女子個人総合決勝
理恵が最後の五輪を最高の笑顔で締めくくった。今大会が最初で最後の五輪となった日本女子主将の田中理恵(25=日体大研究員)は、床運動でラインオーバーのミスが出たが、そのほかの3種目は手堅くまとめ、合計55・632点で16位。五輪最後の演技を終えた。寺本明日香(16)は11位だった。
最終種目の平均台では「これが最後、落ちてもいいから思い切りやろう」と挑み、着地をぴたりと決めた。高1で発症した腰椎分離症が、五輪直前に悪化。この日も腰の痛みを抱えながらの演技だった。団体総合では、なかなか調子が上がらず、チームは決勝で8位に終わった。「60~70点ぐらい」と、最後まで田中らしさのダイナミックな演技が影を潜めたが「満足はしていないが、悔いは残っていません」。
今季は、9月の全日本社会人、11月の全日本種目別・団体、12月の豊田国際に出場し、体操人生を終える予定だ。今後については「何も決めてません。ただ、いろんなことに挑戦したい」と、貪欲なところを見せた。