柔道惨敗で委員長進退伺「おれの責任」
柔道で男子は五輪史上初めて金メダルゼロに終わり、女子も量産が期待された金メダルが1個という惨敗だった。メダル総数は金1、銀3、銅3で、男女14階級となった1992年以降で過去最少だった前回と並ぶ7だった。
これを受け、全日本柔道連盟(全柔連)の吉村和郎強化委員長は3日、進退伺を提出する意向を明らかにした。「選手を信じてやってきたが、これはおれの責任。進退伺を出すしかないだろう」と述べた。ただ日本選手団団長で全柔連の上村春樹会長は「これから検証する」としており、進退は流動的となっている。
また吉村委員長は男子の篠原信一、女子の園田隆二両監督について「2人とも初めてだし、この経験を踏まえてもう1期やらせてもいい」と続投を支持。今回の反省点として「練習は量より質が大事だったかな。自分で動ける選手をつくり切れなかった」と話した。
篠原監督は続投の意向をみせながら進退を全柔連に一任。敗因について「メンタル的な部分をしっかり強化すべきだと思う。講師の先生を呼ぶことも必要だった」と反省した。続投が決定的な園田監督は「全員がメダルで複数が金と思っていた。これが現実でこれが五輪」とかみしめた。