宮間、ピッチの存在感は絶大/なでしこ紹介
日本対フランス 後半、パスを出す宮間あや(2012年7月19日)
<MF宮間あや(27=岡山湯郷)>
体は小さくても、とにかくサッカーが好きで、負けず嫌いで、絶対に諦めない。なでしこジャパンの伝統を体現する存在が主将の宮間だ。
昨年の女子ワールドカップ(W杯)で優勝した直後から、心構えは一貫している。「五輪の金メダルに関しては私たちも挑戦者。W杯で優勝したからといって五輪に対する気持ちは何も変わっていない」と言う。
身長は157センチながら、ピッチの存在感は絶大。左右どちらの足でも精度の高いキックを放ち、直接FKは日本の大きな武器となる。流れの中でも、広い視野と的確な判断で攻撃をリード。替えのきかない司令塔だ。
五輪イヤーを迎え、沢(INAC神戸)から主将を引き継いだ。既にリーダーの一人として自覚を持っていたから、何も変える必要はなかった。「私自身はピッチの内外どちらでも、一番に苦しい中に飛び込んでいけるような選手でありたい」と先頭に立つ決意を口にする。一番輝くメダルを手にするため、奮闘は欠かせない。(共同)