「韓国の方が強い」願望に近い“解説”も
ロンドン五輪男子サッカーの準決勝でブラジルに敗れた韓国では、銅メダルの懸かる日本との3位決定戦をメディアが「運命の一戦」になると意義付け、ライバル心を燃やしている。
韓国は強敵英国を倒して準決勝に進み、この勢いでブラジルも倒せるとの期待が高まっていたが0-3で完敗。8日未明の中継でKBSテレビの解説者は「なぜブラジルが優勝候補なのか見せつける試合だった」と力の差を認めながら、「より重要な競技」が残っていると指摘。日本戦は「これまで苦労してきた全てのことが懸かっている」として、絶対に負けられない戦いだと強調した。
メディアは、メダルに手が届けば選手の兵役が免除されることも強調しチームを鼓舞。インターネットでは、日本が準決勝で敗れたメキシコと韓国が予選で引き分けたことを理由に「韓国の方が強い」との願望に近い“解説”も飛び交っている。
ただ、ソウルの会社員、金政佑さん(41)は「決勝で日本と当たるよりは(3位決定戦なので)少し気が楽。以前は日本との戦いには必ず勝たねばと思っていたが、ロンドンで韓国は既に金を12個も取っているから、選手は精いっぱいやればいい」と余裕を見せた。