杉本「空中戦勝率」は闘莉王以上
五輪代表に選ばれた東京V杉本。模様を見る左から阪口、岩清水、岩渕
日本サッカー協会は2日、ロンドン五輪に出場する五輪日本代表メンバー18人を発表し、東京VのFW杉本健勇(けんゆう=19)がJ2から唯一選出された。
杉本のゴール前での「高さ」は、J2レベルでは群を抜いている。Jリーグ公認データ「スタッツスタジアム」には、敵陣ペナルティーエリア内での空中戦勝率という項目があるが、今季の杉本は19勝6敗の勝率7割6分。これは20戦以上の選手ではJ2最高で、日本人選手では唯一7割を超えている。J1トップは名古屋DF闘莉王の6割5分7厘。闘将の数字をも上回っている。
サイドから攻めの形をつくりたい日本にとっては、前線のターゲットマンは不可欠。競り合いからのこぼれ球を拾うことができれば、2次攻撃につなげることもできる。また、187センチの高さはセットプレーでも威力を発揮。今季4ゴールのうち2点がCKをヘディングで合わせたものとなっている。
唯一J2クラブからの選出となったが、その実力はすでに世界で実証済みだ。09年のU-17W杯では3試合に出場し、FWネイマール擁するブラジルから一時同点となるゴールもマークした。「サプライズ選出」となったが、その高さで再び世界を驚かせる。【石川秀和】