宮間、被災地の思い背負い五輪
なでしこジャパン主将のMF宮間あや(27=岡山湯郷)が、被災地の思いも背負いロンドン五輪に向かう。「実際に自分の目でいろいろ見て感じた。被災した方のためにという気持ちもある。ノリさんが被災地を(合宿地に)選んでくれたことは思慮深いと思います」と話した。なでしこジャパンは佐々木監督の発案で、昨年の台風12号の影響を受けた和歌山県(2月)、東日本大震災で被害の大きかった宮城県(3月)、今回は液状化現象の被害が甚大だった千葉県で合宿をした。被害の状況を選手にも見せ、現地の子供たちとも交流。昨夏のW杯以降、被災地復興もテーマに掲げてきた。
最終日の14日、サプライズが待っていた。宮間がプレーした幕張総合高男子サッカー部との合同練習が指揮官から用意された。「(今の生徒と)接点はないですけど、うれしいですし感謝します」と宮間。今合宿を行った秋津サッカー場や稲毛サッカー場、母校のある幕張ベイエリアの被害は大きかった。実家のある大網白里町も津波の被害に遭っている。「個人的にも千葉で最後の国内合宿ができたのは、家族も来てくれましたし意味のあること。あとは結果を」と力強く話した。