大津、酒井宏モロッコ戦強行出場へ
前日練習でリフティングする大津(左)と酒井宏(撮影・PNP)
【ニューカッスル(英国)28日=福岡吉央】1次リーグ初戦スペイン戦で左足首を打撲した男子五輪代表のFW大津祐樹(22=ボルシアMG)が、今日29日のモロッコ戦に強行出場する。大津は28日の全体練習に復帰。関塚隆監督は「次の試合に間に合わせるための準備」と明言した。スペイン戦で決勝ゴールを決めた男は、次戦でも2試合連続得点を狙う。
モロッコ戦を前日に控え、全体練習に大津の姿が加わった。26日の試合後、左足首の打撲と診断され、27日は全体練習には参加せず、同じく左足首を捻挫したDF酒井宏樹(22=ハノーバー)とともにチーム宿舎のプールで別メニューをこなしたが、この日は冒頭15分のみ公開の練習で、元気にボールを蹴った。
関塚監督は負傷した2人について「間に合わせるために別メニューをやっている。最善を尽くす」とモロッコ戦起用を明言。大津はスペイン戦の序盤、相手と競り合った際に左足首を負傷。前半34分に得点を奪った後、前半で交代。だが試合後には「次もやります」と出場に意欲を見せていた。酒井宏も左足にテーピングをし、普段通り体を動かした。
大津はこの日、自身のブログを更新。スペイン戦勝利から2日たったこの日も、祝福のメールが殺到していることを明かし「このままの勢いで何事も上を目指し続けます」と思いをつづった。スペイン戦の決勝ゴール効果で、ブログも一気に注目度がアップ。この日のアメーバブログアクセス数急上昇ランキングで3位に浮上し、同総合ランキングでも10位のDF吉田を抜いて7位に。「ついに…吉田麻也様を抜いた」と、驚きは想像以上のようだ。
勝てば1次リーグ突破が決まるモロッコ戦。「1点1点です。終わってそういうものがもらえたら」と五輪得点王にも意欲を見せる大津。ピッチ外ではチャラ男でも、ピッチ内ではキメ男に変身し、2000年シドニー五輪以来の決勝トーナメントへとチームを導く。