愛、メダルに号泣「長かった」/卓球

シンガポールを破って決勝進出を決め、ポーズをとる(左から)福原、石川、平野(共同)
<ロンドン五輪:卓球>◇5日(日本時間6日)◇女子団体準決勝
ダブルスで、シンガポールのボールがアウトした瞬間、日本卓球史上初の五輪のメダルが決まった。決勝進出で、銀メダル以上が確定。石川佳純(19=全農)と平野早矢香(27=ミキハウス)が思わず抱き合い、全員が号泣した。村上恭和監督も「彼女たちの悔し泣きをずっと見ていたので、もらい泣きしました」と目が真っ赤だった。88年ソウル大会で卓球が正式競技に採用されて以来、日本にとっての念願の初メダルとなった。
第1試合で、福原愛(23=ANA)が、過去1勝9敗と苦手にしていた馮天薇に3-1で勝って勢いを付けた。「オリンピックは何が起こるか分からない。1球目から集中力の戦い」と、“サー”を連発。気合で1勝をもぎ取った。石川も、個人戦で勝った相手にストレート勝ち。最後はダブルスも勝って、3-0で快勝した。
最後は全員が涙、涙のオンパレード。福原が「長かった」と言えば、石川は「本当に幸せです」。平野も「3人のすてきなチームでメダルを取れてうれしい」と、感激していた。
決勝は、中国と韓国との勝者と対戦する。