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射撃 Shooting
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波瀾万丈の小西「とにかく結果」

 ロンドン五輪ライフル射撃代表3選手の会見と壮行会が18日、都内で開かれた。

 退職、離婚、バイト。人生の荒波を乗り越えて、小西ゆかり(33)が2度目の五輪出場でメダルに挑む。昨年3月の東日本大震災にもショックを受け「気持ちが受ける活力というのは大きい。メダルを取って勇気づけたい」と、表彰台を誓った。

 波瀾(はらん)万丈の人生だ。保育士を目指していたのが、いとこの誘いで受験した自衛隊に合格。そこで射撃と出会い、人生が変わった。初出場の04年アテネ五輪は25位。08年北京五輪は代表落ち。09年同僚と結婚し退官した。しかし、所属先が決まらず活動費のうち年間100万円近くが自費。「本当に苦労しました」。自衛隊時代は1日150発近く撃っていたが、貯金を切り崩し1発35円の弾を買うのにもちゅうちょした。昨年10月からは、朝霞市内のラーメン店で深夜までアルバイトも経験。家庭を顧みる余裕もなく、昨年末には離婚した。「とにかく結果を残したい」。人生のすべてを弾に込めた苦労人・小西のロンドンが、もうすぐ幕を開ける。

 [2012年7月19日8時21分 紙面から]