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コラム Nikkan Olympic Column
サッカー解説・鈴木良平 五輪コラム サッカー解説・鈴木良平

 ◆鈴木良平(すずき・りょうへい)1949年(昭24)6月12日、東京都生まれ。東海大卒業後、73年ボルシアMG留学、コーチ修業。75年ブ ンデスリーガ監督資格のS級ライセンス取得。84-85年シーズン、ビーレフェルトコーチ。85年日本女子サッカー初の専任監督就任。89年L リーグ日興証券ドリームレディース監督。98年福岡コーチ。現在解説者として活躍。

耐えた感動より「強い!うまい」

<ロンドン五輪・サッカー:日本2-1フランス>◇6日(日本時間7日)◇女子準決勝◇ウェンブリー

 フランス戦の立ち上がりは、これまでの五輪での戦い方と180度変わった。準々決勝・ブラジル戦は守り一辺倒だったが、しっかりポゼッションしてゲームを支配できていた。これはチーム力ではなく、ゲームのやり方の問題。金メダルを目指すためには、ゲームをコントロールする展開にしなければならない。

 耐える時間が長くなった後半は、中盤の守備がうまくできていなかった。みんなよく走っているが、運動量だけではダメ。もっと前に詰めないといけないし、ボールを取るためにアタックしないといけない。また相手がPKを外すツキがあった。頂点に立つには運やツキも必要になる。

 決勝で対戦する米国は攻撃のバリエーションを増やし、進化している。日本が嫌がるスピード、パワーで押してくるだろう。勝つためには「耐えて耐えて」ではなく、ゲームをコントロールする必要がある。なでしこも進化しなければならない。これまで東日本大震災の被災地に感動や勇気を与えてきたと思う。耐えしのぐ感動もある。だが今回は「強い、うまい」ことで感動させてほしい。勝つ可能性は5割以上ある。

 [2012年8月8日9時40分 紙面から]



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