ノリさん戦略 あえてヘロヘロ/親善試合
<国際親善試合:日本0-2フランス>◇19日◇パリ
ロンドン五輪直前の親善試合でFIFAランク3位の日本は、フランス(同6位)に完敗。試合序盤から相手のスピードに対応できず、五輪1次リーグ・カナダ戦(25日=日本時間26日)を控え、不安材料を抱えたまま最後の強化試合を終えた。
試合後、佐々木則夫監督(54)は「またフランスと当たるときには食らいつき、粘り、自分たちの力を出せる自信もある」と言った。負け惜しみではなく根拠があった。
大切なのはコンディション。「体力的にも同じ状況をあえてつくった」と戦略の一端を明かす。五輪では中2日で1次リーグ3試合。突破すると正念場の準々決勝は疲労のピーク。それを踏まえた。
監督の工程表では、11日の壮行試合オーストラリア戦が“初戦”。千葉合宿中の13日、3時間トレーニングは“2戦目”。フランス入り後、17日の紅白戦など、炎天下での追い込みが“3戦目”。7日間で3つの山を越える同じパターンを用意した。
一方、フランス代表はフレッシュだった。代表18人中11人がリヨンに所属。そのリヨンでチームメートの大滝(サポートメンバー)が、その様子を“取材”していた。試合前日は軽めの調整。その前2日間は完全オフ。チームで海水浴に出かけていた。大滝は「みんな楽しんできたと言っていました。(休養十分で)トミスもいつも通りの速さでした」と言った。
片や、ヘロヘロのなでしこは重かった。FW大儀見も「みんなの体力的なこともあって、低い位置でも、高い位置でも、ボールを奪ってから遅攻になってしまった」と振り返った。
フランスは初戦が優勝候補の米国戦。日本戦は米国に見立てた総仕上げだった。日本はやや目線を上げたピーキング(コンディションのピークを合わせる)で、決勝Tを含めた計画に取り組む。
6月18日の米国戦(1-4)も疲労の頂点。その後、調整して7月上旬にはコンディションは回復した。今回も体調調整は、ある程度の範囲で予定通りだ。
佐々木監督は「ここから負荷を思い切りかけることはない」と言う。なでしこのコンディションはここから上昇カーブを描く。フランスに完敗した心的影響はあるが、初戦カナダ戦から始まる体力との闘いには、一定度の目算は立ちつつある。【鎌田直秀】
[2012年7月21日7時0分 紙面から]
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