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日本5位 初のメダルなし/シンクロ

デュエット決勝で5位になった乾、小林組の演技(撮影・菅敏)
デュエット決勝で5位になった乾、小林組の演技(撮影・菅敏)

<ロンドン五輪:シンクロ>◇7日◇デュエットフリールーティーン決勝

 日本の小林千紗(24)乾友紀子(21=ともに井村シンクロク)組がフリールーティンで93・540点を獲得し、予選のテクニカルルーティンと合わせ、合計186・740点の5位だった。84年ロサンゼルス大会で正式種目になって以来、デュエットは前回まですべてメダルを獲得していたが、初めて表彰台を逃した。

 乾、小林組は12組中、最後の登場。三味線の音色が入った日本調な曲に合わせ、前半から攻めた。最初のリフトをしっかり決めて、息の合った演技を披露。これまで課題だった2人の距離感も近く、途中で会場から大きな拍手も起きた。採点を左右する同時性では、目立ったミスもなかった。

 小林は「2人の気持ちが1つになった。アクセントをつけ、メリハリに意識して演技した」と言えば、乾は「順位よりも自分の演技に集中した。自分なりに1歩成長できた」。メダルを逃したことより、日本を脅かす存在となったウクライナを抑え、悔しさより安堵(あんど)感の方が勝った。

 北京五輪後、メンバーを一新。チームでも五輪を経験した選手は1人もいない。メダルが当たり前だったのはもう昔の話。昨年の世界選手権も全種目でロシア、中国、スペイン、カナダに次ぐ5番手。新たな歴史への第1歩だった。花牟礼雅美ヘッドコーチは「よくがんばった」とねぎらった上で、「課題は高さ。小柄な分、存在感がない」。4年後のリオで表彰台を奪い返すため、すぐに視線を切り替えた。【佐藤隆志】

 [2012年8月8日9時26分 紙面から]