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  1. コラム

五輪ヒーロー・ヒロイン列伝

難病と闘う伝説の男/ムハマド・アリ

96年7月、アトランタ五輪開会式で最終聖火ランナーを務めたムハマド・アリ

96年7月、アトランタ五輪開会式で最終聖火ランナーを務めたムハマド・アリ

<ムハマド・アリ(カシアス・クレイ:米国=ボクシング)>

 96年アトランタ大会開会式。筋肉が硬直して体の動きが自由にならないパーキンソン病を患って10年の「伝説の男」が、聖火最終点火者として姿をみせた。震える右手で聖火のトーチを掲げ、両手にしっかり持ち直してゆっくりと点火地点に進んだ。揺れる炎、なかなかつかない。スタンドを埋めた8万人の「アリ」コールに包まれる中、無事点火。炎が聖火台にたどり着き、大きく燃え上がった。

 60~70年代の「強い米国」の象徴的存在。そのスタートは「カシアス・クレイ」の名だった18歳の60年ローマ五輪だった。ライトヘビー級に出場。決勝で欧州覇者のピトロシュコスキー(ポーランド)を判定で下して金メダルを獲得した。しかし、レストランで黒人差別に遭い、金メダルは地位向上に意味がないと川に投げ捨てたという伝説が生まれた。即座にプロ転向。「ムハマド・アリ」に改名した。ヘビー級王座に3度返り咲くなどその後の活躍は周知の通りだ。

 アトランタ大会のバスケットボール決勝の日。ハーフタイムに車いすでコートに入った。サマランチIOC会長から金メダルの再授与を受けた。震える手で持ち上げ、金メダルにキスをした。

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