“おかし”な日本語いっぱい
英国では日本語が大人気です。休日となると、なでしこジャパンの練習会場には地元も子どもたちもたくさん集まります。セキュリティーが厳しく、中には入れないのですが、選手たちがバスで帰る前に即席サイン会が開かれます。
その後は私たち報道陣にもサインのおねだり。私にも約10人の子供が群がってきます。1人が質問してきます。「僕の名前はKALME、カルメだよ。日本語の意味はなんていうの?」。6歳の意外な興味にビックリ。私の脳内には軽め? カルメ焼き? 2つしか浮かばず…。少年に「日本語では、お菓子だよ」と伝えると、みんなから「オカシ、オカシ」と呼ばれて喜んでいました。
街には漢字のタトゥーをしている人もたくさんいます。「積文」「力勢」「女酒」「愛丸」。いずれも“オカシ”なものばかり。いかついお兄さんもやっぱり意味を聞いてきます。内容も分からずにやっているのかと疑問を抱きながらも、「LOVE OK!」などと、それぞれ説明してあげました。
「SUPER DRY 極度乾燥(しなさい)」なんていうブランドまであります。実はベッカムがその洋服を着たことで英国中で有名になり、経営者は大富豪だといううわさも…。
これだけ日本語に興味を持ってくれるなら日本の新聞も売れるのでは…。と言いたいところですが、その前に僕の“オカシ”な日本語を紙面で届けない努力をしなければ。【鎌田直秀】