室伏帰国、選挙違反提訴に口ごもる
1日遅れで帰国した室伏広治(撮影・阿部健吾)
ロンドン五輪男子ハンマー投げ銅メダリストの室伏広治(37=ミズノ)が15日、前日に解団式を行った日本選手団に1日遅れて、英国から成田空港に到着した。国際オリンピック委員会(IOC)の選手委員選挙で規定違反の選挙活動をしたとした問題で、急きょ現地の滞在を延期していた。 現在も日本オリンピック委員会(JOC)がIOCに問題となった点を確認中で、「私自身の認識では違反をしているということはなかった。IOCとJOCでルールの解釈に違いがあったのだと思います」と説明した。日本選手団の橋本聖子副団長はスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴するかどうかを含めてJOCが検討していることを明らかにしているが、室伏は「どうなんでしょうか。あくまでアスリート委員のことなので。そういう大きなことは…」と口ごもった。
2大会ぶりにメダルを獲得したことについては「1本目でファウルをして、そこに対してどのようにするかという危機管理がスムーズじゃなかった」と反省の弁。37歳になっても向上心に衰えはみられなかった。当面は休養する予定だ。