室伏の「当選無効」覆るかも
国際オリンピック委員会(IOC)の選手委員選挙で規定違反の選挙活動をしたとして、陸上男子ハンマー投げの室伏広治(37=ミズノ)の当選が無効になった問題で、日本オリンピック委員会(JOC)の市原則之専務理事は12日、記者会見を行い、IOCに対し、当選無効の理由説明を強く求める文書を提出したことを明かした。「理由が明確ではなく、室伏選手も納得できていない」と話した。
またこの日、IOC総会で決議される予定だった選手委員の決定についての議題が延期された。市原専務理事は「もう1度精査していただけると聞いている。(当選無効が覆る可能性が)あってほしい」。会見には室伏も同席し「IOC総会で(決定が)延期になったことは主張が受け入れられた結果と考えたい。選挙違反は全くしていない。疑われる展開になったことは自分の甘さと不徳の致すところ」と、コメントを読み上げた。