鮫島よ、自信取り戻せ
<ロンドン五輪・サッカー:日本2-1カナダ>◇25日(日本時間26日)◇女子1次リーグF組◇コベントリー
開始15分間で相手のペースにさせなかったことで勝利し、難しい初戦でいいスタートが切れた。だが2-0から3点目を取れなかったのは、左サイドバックDF鮫島のプレーにも原因がある。最終ライン、中盤からのパス出しのミスが多すぎた。ポジション取りの問題もあるし、自信を持ってパスを出していないと感じた。
前戦の親善試合フランス戦(0-2敗戦)でも相手にスピードで抜かれるなどの問題があった。精神的に不安な部分があるのでは、と感じる。ボールを奪われたくない気持ちが強すぎて、パスを早く出してしまう。相手の裏に出すことが少なかった。
2点目をアシストしたアタッキングゾーンでボールを持つと鮫島の良さが出るが、他の攻撃面では間を作れずリズムを生み出すことが出来なかった。
失点シーンも鮫島のサイドからだったが、組織的に対策をやってきたはず。ボランチと最終ラインのズレや、カバーが遅れたのは鮫島だけでなくチームとしての問題を残した。(女子日本代表初代監督)