ブラジル仲間割れで銀/サッカー

銀メダルに終わりピッチに座り込むネイマール。後方は歓喜するメキシコイレブン
<ロンドン五輪・サッカー:メキシコ2-1ブラジル>◇11日◇男子決勝◇ロンドン
ブラジル悲願の五輪金はならなかった。開始30秒でDFラファエウ(マンチェスターU)がパスを奪われ、メキシコFWペラルタに五輪史上最速ゴールを献上。今大会初めてリードを許して後半に突入すると、同30分にはFKから、再びペラルタにヘディングゴールを許した。
ブラジルは2点を追う試合終了間際のロスタイムにフッキ(ポルト)の右足シュートで1点差に迫ったが、最後はオスカル(チェルシー)がゴール前でフリーのヘディングシュートを外して万事休す。主将のDFチアゴシウバ(パリサンジェルマン)が「我々は無防備だった」と頭を抱えた先制ゴールで流れを奪われ、終盤にはラファエウとジュアンジェズス(インテルミラノ)の両DFが言い合いを始めるなど、ゴタゴタぶりまで露呈してしまった。
ネイマール(サントス)らフル代表でも活躍する豪華タレントをそろえ、優勝候補筆頭と言われていたカナリア軍団だが、84年のロス五輪、88年のソウル五輪以来、24年ぶり3度目の決勝戦も、金メダルには届かず。ネイマールは「誰だってミスをする。オレだって得点チャンスでミスをした。誰も責められないよ」とラファエウをかばっていた。