入江バサロ改善 聡美銅が刺激に
<ロンドン五輪:競泳>◇2日(日本時間3日)◇女子200メートル平泳ぎ決勝、男子200メートル背泳ぎ決勝
女子平泳ぎの鈴木はすごかった。準決勝のレースを見て、2分21秒台前半はくるだろうと予想していたが、2分20秒台とは驚いた。100メートルの銅が効いている。気持ちに刺激が入り、気持ちよく泳いでいる。
前半から独走したソニについて速いペースで入ったが、本人はそれほど負担を感じていなかったのだろう。また、準決勝でソニと泳いだのもいい予行演習となった。世界記録が出たレースだが、距離感をしっかり確認できた。決勝はもう少し上げないといけない、と。それが決勝で素晴らしい記録と結果につながった。
入江は完璧なレースをした。昨年の世界選手権で敗れたロクテ対策として、バサロキックを改善し、前半から積極的なレースを心がけた。最初の100メートルは0秒19差。ここからロクテが引き離しにかかったが、入江が食い下がった。150メートルで、昨年は0・9秒差あったのが、今回は0・23秒差。ここで勝負はついた。思うように離せず、ロクテは残り20メートルでカクンと落ちた。そこを入江が捉えた。去年の課題を克服し、ロクテに雪辱した。優勝したクレアリーは捉えられなかったが、そこは相手を褒めるしかない。本当に惜しい銀だった。