古川「首にずっしり」銀/アーチェリー

アーチェリー男子個人で獲得した銀メダルをかじる笑顔の古川高晴(共同)
<ロンドン五輪:アーチェリー>◇3日◇男子個人
古川高晴(27=近大職)が銀メダルを獲得した。決勝で呉真〓(韓国)に1-7で敗れたが、3度目の五輪で初めてメダルをつかんだ。日本男子のメダルは76年モントリオール大会銀の道永宏、84年ロサンゼルス大会銅と04年アテネ大会銀の山本博以来4個目となった。
右のスタンドからは「コリア」、左観客席からは「テーハミング」の声援が止まらなかった。完全にアウェー化した会場で、古川が力尽きた。「当たって砕けろ精神でいったんですけど。今回は運が良かった。韓国勢と決勝まで当たらなかったし、こっちがミスしたら相手もミスして。ラッキーでした」。日本アーチェリー界初の金メダルこそ逃したが、サバサバした表情だった。
表彰台では「タカハル!」のアナウンスに、左手に花束、右に銀メダルを持って応えた。「今までは肩に重圧がかかっていたけど、今は首にずっしりかかっていますね」。04年アテネ五輪は2回戦で敗れ、08年北京五輪は初戦敗退。「三度目の正直」で一気に階段を駆け上がった。
〓は火ヘンの右に「赤赤」