チーム5位…初屈辱メダルなし/シンクロ

水面から高くジャンプする日本の演技(共同)
<ロンドン五輪:シンクロ>◇10日◇チームフリールーティン
シンクロナイズドスイミングが正式種目となった84年ロサンゼルス大会以来、日本が初めてメダルを逃した。チームの後半フリールーティン(FR)が行われ、日本(足立、箱山、乾、糸山、小林、三井、酒井、吉田)は93・830点を獲得し、テクニカルルーティン(TR)と合わせて、合計187・630点の5位。TRから順位を上げられなかった。5位だったデュエットに続き、チームでも挽回できなかった。
昨年の世界選手権は全種目で5位。序列が審判員の印象に影響するとされる採点競技で、逆転の表彰台は難しかった。内田コーチは「採点競技なので、1度評価が落ちると上げるのは難しい」と話した。小林主将は「(全員が初出場で)誰も想像できない五輪で、怖さはあったが、だからこそ突っ走って来ることができた」と振り返った。
輝かしい歴史を刻んだ日本のシンクロだが、09年以降はコーチが何度も代わった。指導者、選手とも世代交代が進まず、ついにこの日が来てしまった。