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太田団体銀「全部出せた」/フェンシング

銀メダル獲得に笑顔でスタンドに手を振る太田(右から2人目)ら選手たち(撮影・菅敏)

銀メダル獲得に笑顔でスタンドに手を振る太田(右から2人目)ら選手たち(撮影・菅敏)

<ロンドン五輪:フェンシング>◇5日(日本時間6日)◇男子フルーレ団体決勝

 日本は惜しくも金メダルを逃した。日本フェンシング界初の団体メダルを確定させて挑んだ世界ランク1位イタリアとの決勝。強豪相手に食らいつき、最後のエース太田雄貴(26=森永製菓)に3点ビハインドで託したが壁は厚く、39-45で敗れた。それでも太田は「今出せるモノは全部出せた。決勝の試合内容も決して恥じるものではない」と胸を張った。

 準決勝で世界3位のドイツと死闘を演じ、太田が残り1秒で追いつくと、サドンデス方式の延長戦では3度のビデオ判定の末、競り勝った。メダルが確定した瞬間は、ピスト(競技場)の上で誰彼かまわず抱き合った。その勢いに乗った決勝では、残念ながら金色に輝くメダルこそ手にできなかったが、堂々たる準優勝だった。

 北京五輪を経験し、太田と同い年でチームを引っ張った千田健太(27=ネクサス)は「北京で負けてからケガに苦しみながらも頑張ってきた。それが今回、銀メダルという形になってうれしい」と喜び、ポイントで勝ち越した三宅諒(21=慶大)も「メダルはめちゃめちゃ重い。この重みで、これだけのことをしたんだなと実感できた」と感激。決勝の8試合目で三宅に代わって出場した淡路卓(23=ネクサス)も「このチームで勝ちたいという気持ちが強かったのでうれしい」と、笑顔を見せていた。

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