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フェンシング熱いうちに太田「剣活」

帰国したフェンシング男子フルーレ団体銀メダルの、左から三宅、千田、太田

帰国したフェンシング男子フルーレ団体銀メダルの、左から三宅、千田、太田

 ロンドン五輪フェンシング男子フルーレ団体銀メダリストの太田雄貴(26=森永製菓)が、当面休養して「日本全国普及の旅」に出る。同団体史上初のメダルを一緒に獲得した千田健太(27)三宅諒(21)ら日本代表メンバーと、8日に帰国。成田空港で「鉄は熱いうちに打ちたい」と話し、フェンシングへの注目があるうちに、全国のジュニア世代に直接指導に出向く考えを明かした。自身の今後については未定だが、まずは草の根活動に出る。

 太田の心は急(せ)いていた。「鉄は熱いままで、早い段階で動かないと」。この日の帰国にも、空港で約400人のファンが「おめでとう」の声を送った。関心の高さを感じるからこそ、熱気を次につなげたい気持ちがはやる。「全国を回って普及活動をしたいんです。ジュニアの子はもちろん、プライベートでやったことがない子まで教えて回りたい。種をまきたい」。当面は休養して、伝道師になる。

 4年前の記憶がある。北京五輪の個人戦で銀メダルを獲得し、マイナー競技の「フェンシング」の名前は世に出た。そして何より無名だった「太田雄貴」の名前も全国に知られるようになった。普及にも熱心で、所属先の森永製菓の後押しを受け、小学生が対象の「太田雄貴杯」も創設した。だが、同時に限界も感じた。「ブームが冷めるのは早いんです。僕が一番それを知っている」。競技人口の爆発的増加にはつながらなかった。

 今回は違う。獲得したのは団体のメダル。「恩返しという意味でも一緒に回りたい」(千田)「強化のためには必要なことです」(三宅)と、活動に積極的な姿勢をみせる仲間がいる。千田の故郷の宮城県気仙沼市ではパレードも計画されているが、太田らも参加する意向だ。感謝の気持ちを伝えながら、皆で底辺拡大のために走り回る。

 個人的には、最大目標だった個人戦の金メダルを逃した。「団体の銀はうれしいですが、個人のためにやってきたので…」と悔しさを隠さない。「かばんの中に入れてしまった」と、銀メダルは首にかけていなかった。4年後のリオデジャネイロ五輪に向けても「そんなに単純じゃない」と未定を強調した。

 まず、優先するのは個人より競技の今後になる。「今後ともフェンシングをお願いします」。もうブームでは終わらせない。

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