中井貴裕 (日本) |
● | 一本勝ち 2分14秒 |
○ | イワン・ニフォントフ (ロシア) |
中井が、ニフォントフに敗れた。
中井は、開始直後から積極的に攻めに行く。1分9秒に技の出ないニフォントフに1回目の指導が与えられた。この後も中井は、前に出て行くが、この積極性が裏目に出た。
1分19秒、大外刈に行くが、後ろに倒され「技あり」を奪われる。さらに攻めに出るが、最後は内股に行くが、再び返し技で倒され「技あり」、合わせ技一本で敗れ、メダルには手が届かなかった。緊張から解き放たれた中井は、礼を終えると畳の上で涙を流した。
中井貴裕 (日本) |
○ | 優勢勝ち |
● | レアンドロ・ギルエイロ (ブラジル) |
中井が、レアンドロ・ギルエイロを下した。
中井は、73キロ級のアテネ、北京五輪の2大会連続銅メダリストに対して、積極的に攻め続けた。右組み手を取ってから、足技から仕掛けていく。疲れの見えるギルエイロは、攻め手がなく、1分18秒の場外に続き、1分52秒にも指導を受け、中井が「有効」ポイントを奪った。
後のないギルエイロが攻めに出て、防戦となった中井は、4分52秒に指導を受けるが、そのまま逃げ切り、僅差で3位決定戦に進んだ。
中井貴裕 (日本) |
● | 一本勝ち |
○ | オーレ・ビショフ (ドイツ) |
中井は、北京五輪の金メダリストのビショフに敗れた。
中井は積極的に仕掛けるが、五輪王者のビショフの受けは強く、返し技から得意の寝技を狙い、試合を優位に進める。開始2分、寝技の攻防中に中井が鼻から出血、治療で一時中断した。
再開直後に、中井は小内刈を狙うが、ビショフが力任せに押し倒し、寝技に移行。巧みに腕を取りながら、中井をコントロールし、最後は完璧な腕ひしぎ固め。中井は「参った」で一本負けを喫した。中井は、敗者決定戦から銅メダルを狙う。
中井貴裕 (日本) |
○ | 優勢勝ち |
● | トマ (モルドバ) |
中井は、トマを下し、準々決勝に進んだ。
中井は、優位な組み手から足技を積極的に繰り出していく。遠い間合いからも小外刈を仕掛けるなど、常に先手を取った。技の出ないトマに対して、1分22秒、2分36秒に指導で、中井に有効のポイントが入る。
3分には、中井はかけ逃げで指導を受けたが、4分30秒にトマに3度目の指導で「技あり」に。最後まで攻め続けた中井が、優勢勝ちした。
中井貴裕 (日本) |
○ | 反則勝ち 27秒 |
● | ボアス・ムニョンガ (ザンビア) |
中井が、ムニョンガを下し、2回戦に進出した。
開始わずか27秒。ザンビアのムニョンガが投げを狙い態勢を低くし、中井の懐に入るが、足とりの反則。中井の反則勝ちとなった。