ディーン決勝進出!村上無念の敗退/陸上

男子やり投げ予選 2投目で82メートル07をマークしたディーン元気(共同)
<ロンドン五輪:陸上>◇8日(日本時間9日)◇男子やり投げ予選
B組のディーン元気(20=早大)が82メートル07で予選通過ラインを突破し、11日の決勝にこまを進めた。ディーンの記録は全体の7位。1投目は初めての五輪で緊張したのか71メートル58と失敗したが、2投目に本来の体全体で投げるフォームを見せ、やりは82メートルの予選突破ラインをわずかながら超えた。自動的に決勝進出を決めると、大きなガッツポーズで喜びを爆発させた。
ディーンは試合後も満面の笑み。「少し引っ張った感じだったけど、試合前の投てきでは調子が良かったので、基本に忠実にやれば行けると思っていた。(ガッツポーズは)予選は通過することが大事なので、ひとまず、うれしかったんで。でも、周りも世界の強豪ばかり。惑わされなければ結果はついてくる。決勝ではやるしかないです」と、大舞台に胸を躍らせた。
A組の村上幸史(32=スズキ浜松AC)は77メートル80の全体24位で決勝進出を逃した。世界陸上で結果を残し、3度目の五輪挑戦だった村上は、2投目に記録を伸ばし77メートル80をマークしたが、3投目に記録を伸ばせず悔しい結果となった。村上は悔しさをかみしめながら「3投すべて全力で投げられたと思います。オリンピックの舞台で一番のパフォーマンスを見せることが一番の願いだったんですが。3度目のオリンピックということで経験を積んで臨んだ舞台でしたが、終えてみて、すごく難しい舞台と実感しています。願いがかなうなら、もう1度この舞台でできたらと思います」と話した。