ディーン「大ベスト出す」/陸上

ダイナミックなパフォーマンスで優勝を飾ったディーン元気(撮影・中島郁夫)
<陸上:トワイライトゲームス>◇22日◇東京・代々木公園陸上競技場
ロンドン五輪陸上男子やり投げ代表のディーン元気(20=早大)が22日、国内で“予行演習”を済ませた。東京・代々木公園陸上競技場でトワイライトゲームスに出場。夕闇の中で照明の光を受けながら、3投目で78メートル72の大会新記録を出して優勝。「まだまだ30~40%の状態。それを考えれば悪くなかった。いろんな意味でいい技術チェックになった」とうなずいた。
小雨が降り、真夏にしては珍しく気温は約22度。英国に似た気候だった。さらに芝フィールドの縦幅が80メートルしかなく、自己ベスト84メートル28の「ディーン仕様」に8メートル下げられたスタート位置は、ロンドンの会場と類似。「本番でも芝まで距離があった。本当に良い練習になった」と強調した。
24日からは同代表で第一人者の村上幸史との合同練習に入る。父ジョンさんの出身地である英国入りは8月1日。「ロンドンではすべてぶつけて大ベスト(大幅なベスト更新)を出したい」と独特の言い回しで結んだ。【阿部健吾】