日本女子、世界トップ男子から技盗め
<ロンドン五輪:体操>◇7月31日(日本時間1日)◇女子団体総合決勝
女子の場合、団体総合の目標が決勝進出にある。昨年の世界選手権も同じだったが、予選は通るが、決勝では戦えない。ともに予選より決勝で順位を下げた理由は、そこにある。決勝で戦う準備ではなく、予選で決勝に残る準備では、この結果にしかならない。
ただ、前回の北京五輪では5位。昨年、今年とも、決勝に残れるチーム力となってきた。次のステップに行く土台作りは、このロンドンで成功したと思う。以前は、予選突破もならなかった。それが、今は決勝で戦える位置にまでは来た。
ロンドン後に田中選手がいなくなるなど、世代交代が進むだろう。若手を鍛える段階で、男子の技術を参考にするのもいい。特に弱点とされる跳馬と床運動は、共通の技も多い。以前、内村選手に、日本女子が跳馬をうまく跳べる方法を聞いたら、的確なアドバイスをしていた。世界トップの男子から技を盗むことも、この先、考えてほしいと思う。