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コラム Nikkan Olympic Column
五輪ヒーロー・ヒロイン列伝 五輪コラム

五輪ヒーロー・ヒロイン列伝

 ロンドン五輪では日本選手への期待はもちろん、大舞台で新たなヒーロー、ヒロインの登場も楽しみなところ。あなたの記憶に今も残る、偉大なアス リートたちをプレーバックする。

オール世界新で金7個/マーク・スピッツ

<マーク・スピッツ(米国=競泳男子)>

 ヒゲを生やしたスイマーは見たことがなかった。少しでも水の抵抗を少なくするため、体毛をそることもある競技。口ヒゲがトレードマークの「水の申し子」は、72年ミュンヘン大会で7個の金メダルを獲得。しかもすべて世界新記録という快挙だった。

 200メートル自由形、100メートル、200メートルバタフライと、400メートル、800メートルリレーの5冠をとって臨んだ100メートル自由形。混戦で本人も「勝てるかどうか分からない」ともっとも警戒していた種目で、決勝には3位で進出した。強すぎて、負けることへの「期待」もある中、ラスト25メートルで抜け出し、ハイデンライヒ(米国)ブレ(ソ連)を振り切って51秒22の世界新。最終日400メートルメドレーリレーではアンカーとして世界新3分48秒16、7冠を有終の美で飾った。

 68年メキシコ大会での2個と合わせて、金メダル9個、1大会7個は、フェルプス(米国)に08年北京大会8冠、計14個で破られるまで最多記録。92年バルセロナ大会を前に、42歳で復帰を目指したことでも話題になった。

 [2012年7月20日13時36分]



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