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コラム Nikkan Olympic Column
ロンドンの風~記者コラム~ 五輪コラム ロンドンの風~記者コラム~

 現地派遣記者による日替わりコラム。一風変わった観客、記者席で絶叫する外国人記者、選手の家族など、取材でのこぼれ話を中心にお届けします。

“出会い”頭の連続で

 コベントリーからなでしこジャパンとともにウェールズ最大の都市カーディフに来ました。コベントリーは田舎町の雰囲気でしたが、こちらは銀座にも劣らない繁華街がある港町です。

 到着後、なでしこジャパンの初練習にホテルからタクシーに乗車。いきなりトラブル発生です。発車後約5秒。片側2車線の渋滞している道路をUターン。「危ない!」。助手席に座る私の声もむなしく「ドンッ、ボコボコ」。左前部が、走ってきたタクシーの運転席横に激突。思い切りへこみ、スカイブルーの塗装もはげていました。

 こちらの運転手は「オーマイゴッド」。メガネを外して意気消沈。「こっちがオーマイゴッドだよ」としっかり突っ込みました(日本語でしたが)。幸いなことにケガはない様子。後遺症がないことを願いますが…。

 待つこと10分、ようやく再スタートし約20分後にグラウンドに到着すると、さらなるサプライズが。なんと、ぶつかった相手のタクシーが止まっているじゃあ~りませんか。車を降りてきたのはなでしこを取材に来た英国人カメラマン。運転手同士は口論の“延長戦”となりましたが、我々被害者はまさに「同士」。「安藤は? 岩渕は?」となでしこ交流。まさに思わぬところで“出会い”頭。

 なでしこのエース沢はいつも言っています。「悪い事があれば良い事も必ずある」。その言葉を信じて、金メダルという最良のニュースをお届けします。【鎌田直秀】

 [2012年7月31日8時53分 紙面から]



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