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コラム Nikkan Olympic Column
五輪ヒーロー・ヒロイン列伝 五輪コラム

五輪ヒーロー・ヒロイン列伝

 ロンドン五輪では日本選手への期待はもちろん、大舞台で新たなヒーロー、ヒロインの登場も楽しみなところ。あなたの記憶に今も残る、偉大なアス リートたちをプレーバックする。

52歳今も金追い現役/マリーン・オッティ

00年9月、シドニー五輪女子100メートルで力走するマリーン・オッティ
00年9月、シドニー五輪女子100メートルで力走するマリーン・オッティ

<マリーン・オッティ(ジャマイカ、スルベニア=陸上女子)>

 「ブロンズ(銅)・コレクター」の始まりは、20歳で出場した80年モスクワ大会。米国ほか、当時の西側諸国がボイコットした中、200メートル3位で、五輪人生が幕を開けた。84年ロサンゼルス大会では100メートル、200メートルとも銅メダル。「コレクター」ぶりを発揮し、92年バルセロナ大会でも200メートル銅メダルと、どんどん増えていく。

 96年アトランタ大会。36歳になったが、力は全盛期を迎える。100メートル決勝。五輪連覇をねらうディバースと激闘となり、10秒94の同タイム。写真判定にもつれ込み、約4分後に勝者はディバースのアナウンス。銅メダルからは脱したものの、わずか1000分の1秒差で金メダルに見放された。200メートルではラスト10メートルでペレク(フランス)に逆転されて銀。金メダルは遠かった。

 00年シドニー大会での200メートル銅、400メートルリレー銀を最後に、五輪のメダル獲得は途切れる。銀3、銅6の計9個も、金メダルを胸に抱く夢はかなっていない。02年にスロベニア国籍を取得、04年アテネ大会で7大会連続出場を果たした。52歳の今年、ロンドン五輪に挑戦したが、出場はならなかった。挑戦はまだ続くかもしれない。

 [2012年8月4日14時29分]



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