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コラム Nikkan Olympic Column
ロンドンの風~記者コラム~ 五輪コラム ロンドンの風~記者コラム~

 現地派遣記者による日替わりコラム。一風変わった観客、記者席で絶叫する外国人記者、選手の家族など、取材でのこぼれ話を中心にお届けします。

稚内より北 グラスゴーの寒い夏

 男子サッカーの初戦が行われるグラスゴーは北緯55度。東京が北緯35度、稚内が北緯45度なので、日本と比べて相当北であることは覚悟していたが、夏とは思えない寒さ。風の強さは予想以上だった。

 日中でも強風が吹くことも多く、フリースやマフラーは欠かせない。練習場一帯は地面が雨でぬかるんでおり、ホテルに戻ると靴を洗ってドライヤーで乾かすのが日課。気温は15度以下の時が多く、朝方は吐く息も白い。だが、半袖姿の市民に「よくそんな格好でいられるね」と声を掛けると「今は夏じゃないか! これがスコットランドの気候さ。風はあるけど気温は寒くない。へっちゃらさ」と、逆に豪快に笑われてしまった。

 そんな寒さの中でも選手たちの表情は明るい。MF東は「外と中の気温差が激しいので体調管理は難しいけど、宿舎の食事にはうどんも出るし、つゆも温かくておいしい。快適に過ごしてます」と話してくれた。

 男子サッカーで日本がロンドンで試合を行えるのは準決勝以降(1次リーグ2位通過の場合は決勝のみ)。チームは1次リーグから英国各地を転戦するが、「ロンドン五輪」だけに、サッカーの聖地ウェンブリーにたどり着くことが記者の願い。グラスゴーを皮切りに、最後はロンドンで日本戦を取材することを心待ちにしている。【福岡吉央】

 [2012年7月26日8時20分 紙面から]



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