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コラム Nikkan Olympic Column
ロンドンの風~記者コラム~ 五輪コラム ロンドンの風~記者コラム~

 現地派遣記者による日替わりコラム。一風変わった観客、記者席で絶叫する外国人記者、選手の家族など、取材でのこぼれ話を中心にお届けします。

ハイヒール女性に抜かれた/ロンドンの風

 追われてる。ロンドンで毎朝、追われてる。いや、原稿の締め切りもそうなんですが、それ以上に強いプレッシャーが、ロンドン市民の足音。背後から、どんどん追い抜かれていく。こっちも時間いっぱい寝られるだけ寝て、ぎりぎりに現場に向かうから、早く行かなきゃと急いでる。その脇をいとも簡単に、さっそうと追い抜いていく。速い。

 この前はカメラマンの田崎先輩と、女性2人にちぎられた。ゆったり歩く佐藤先輩は何度もぶつかられているそう。もちろん、股下の長さは違います。だから歩幅だって…。でも、ハイヒールの子にも抜かれるとは。なんでこんなに、ここの人は歩くのが速いんだ? 調べて見たら、ちょっと面白いデータを見つけた。

 とある発表によると、速く歩ける人は心肺機能が高いという理由で、遅い人より死亡率が44%も低いんだとか。ちなみにこれ、英国の医療ジャーナル誌の報告。みんな、これを信じているのかな? もっとも、前回北京五輪に出た競歩の英国代表は女子1人で、結果は22位。今年に入って朝のウオーキングを決意するも起きられず1回で終わった自分のように、“長く”は続かないみたいで…。【今村健人】

 [2012年7月28日8時56分 紙面から]



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