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コラム Nikkan Olympic Column
ロンドンの風~記者コラム~ 五輪コラム ロンドンの風~記者コラム~

 現地派遣記者による日替わりコラム。一風変わった観客、記者席で絶叫する外国人記者、選手の家族など、取材でのこぼれ話を中心にお届けします。

コンビニ並にあるパブ

 突然ですが、私はビール党です。飲む量は人並みだと思っていますが、のどごしが大好きで。27日の開会式はロンドン名物のパブで見た。サボったわけじゃなく、メディアも入場人数の制限があった。記者は“社内最終予選”で「五輪切符」を逃して敗退。やけ酒ではないです、決して。社会勉強です。

 パブは「パブリックハウス」の略で「公民館」のニュアンスがある。ロンドン市内に約1万軒。日本のコンビニのように視界に必ず見える。基本はビールを立ち飲み。ロンドナーは、エリザベス女王が映ると大騒ぎだった。入場行進の「ジャパ~ン」では、記者も酔っぱらいに握手を求められた。まあ、中国や韓国でも笑顔のシェークハンドだったので…。最後は全員で「ヘイ・ジュード」を熱唱した。五輪が「平和の祭典」なのが、少し分かった気がした。

 この国の人はよく飲む。パブではランチタイムからビールをグイグイやっている。キリン食生活文化研究所の調べでは、10年の英国の1人当たりビール消費量は年間大瓶約116本。日本は72本、世界1位のチェコは何と208本。偉大な金メダルだ。

 でも痛風患者は少ないらしい。やっぱり原因はビールだけじゃないと、ひと安心。そういえば陸上男子1600メートルリレーの中野選手が言っていた。「国際大会はお酒を飲みながら応援してる。スタンドが盛り上がるから、こっちのテンションも上がる」と。テレビの向こうですが、みなさんもビール片手に熱い声援を送りましょう。【近間康隆】

 [2012年7月30日7時2分 紙面から]



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