錦織92年ぶりの４強逃す／テニス

＜ロンドン五輪：テニス＞◇２日（日本時間３日）◇男子シングルス準々決勝

　快進撃は準々決勝で止まった。７月のウィンブルドン選手権で完敗した世界ランク９位のデルポトロ（アルゼンチン）に、同１７位の錦織圭（２２＝日清食品）はまたも及ばなかった。「後半、プレーが良くなってきただけに、２セット目を取ってれば流れも変わっていたかもしれない。悔しいです」と唇をかんだ。

　それでも、終盤に粘りは見せた。第２セット、２－５でマッチポイントを握られてから、タイブレークにまで持ち込んだ。１９２０年アントワープ五輪銀メダルの熊谷一弥以来、９２年ぶりの準決勝進出はならなかったが、観客からも惜しみない拍手が送られた。「（ベスト８の結果は）うれしい気持ちもあります。今は、やっぱり悔しいですけど。４年後には、もっともっと強くなってメダルが狙える実力をつけていたい」と誓いを立てていた。

　［2012年8月3日3時7分］