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村田圧勝 メダル王手/ボクシング

アルジェリア選手を破り、観客の声援に応える村田(共同)
アルジェリア選手を破り、観客の声援に応える村田(共同)

<ロンドン五輪:ボクシング>◇2日(日本時間3日)◇男子ミドル級2回戦

 第2シードの村田諒太(26=東洋大職)が貫禄の勝利を挙げた。序盤からボディーを中心にリズムをつかみ、アフリカ王者のラフー(アルジェリア)を寄せ付けず、21-12の圧勝。準々決勝進出でメダルまであと1勝となった。

 村田に緊張などなかった。試合は圧巻。序盤から得意の接近戦に持ち込む。ボディーブローでリズムをつくり、嫌がる相手にさらにたたみかけた。3点リードで迎えた最後の3回は大差(9-3)の判定。「しっかり勝つことが大事だった」と勝利を喜んだ。

 実は、敵は対戦相手ではなかった。この日、日本の携帯電話の電波障害が発生。「家族は僕にとってすごくポジティブな存在」という、ロンドンにいる佳子夫人と連絡を取ることができなかった。リングから下りて花道を引き揚げる際、スタンドにいる夫人とようやく言葉を交わせた。

 昨年の世界選手権決勝で敗れた第1シードのフイトロフが早くも消えた。準決勝に進めばメダルは確定する。だが、照準は64年東京五輪の桜井孝雄以来、48年ぶりの金メダル。「2戦目の方が必ず良くなる。自分を信じてやるだけです」。金メダル候補が、最高のスタートを切った。【今村健人】

 [2012年8月4日9時6分 紙面から]



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