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村田メダル確定!金もいける/ボクシング

3回、村田(右)はキリッチに右フックを見舞う(撮影・たえ見朱実)
3回、村田(右)はキリッチに右フックを見舞う(撮影・たえ見朱実)

<ロンドン五輪:ボクシング>◇6日(日本時間7日)◇男子ミドル級準々決勝

 世界ランク2位の村田諒太(26=東洋大職)がメダルをつかんだ。同10位キリッチ(トルコ)を17-13の判定で下してベスト4入り。3位決定戦が行われないため、表彰台を確定させた。4強のうち2人がノーシードと格下で、48年ぶりの金メダルも見えてきた。5日にバンタム級で清水聡(自衛隊)が同競技44年ぶりの表彰台を決めており、日本勢の複数階級メダル獲得は五輪史上初。その大躍進の裏には解禁されたプロアマ交流があった。

 勝利のアナウンスに村田は顔をくしゃくしゃにして絶叫した。最低目標だったメダルを決めた。「44年ぶりだったら喜ぶんですけど、清水が取って1日ぶりになっちゃったので」。前日5日には清水が日本人44年ぶりの表彰台を決めており、五輪初の日本勢複数メダルになった。

 笑いながらリングへ上がった。「幸せな気分だった。iPadで子どもの動画を見たら満たされて」。試合前、5月で1歳になった長男晴道くんの映像を見ながら気分を高めた。試合はキリッチに2回終了で7-8。当てては逃げる相手に、ポイントを奪えなかった。気合を入れた最終3回、二の腕を振りまくった。足が止まった相手にボディー攻撃でダメージを与え、3回だけで10ポイント稼ぎ、逆転した。

 北京五輪出場を逃し、1度は現役を退いた。東洋大のコーチをしていたが、元部員の不祥事で活動自粛へ。「このままではボクシング部も、自分自身も沈んでしまう」と、09年11月に復帰した。10年2月には南京都高で指導を受けた武元前川さん(享年50)が急死。「先生の夢は五輪選手を育てたい、だった」と、さらに練習に熱が入った。

 4強進出で64年東京大会の桜井孝雄以来の金メダルも見えてきた。準決勝の相手はノーシードのアトエフ(ウズベキスタン)。昨年の世界選手権決勝で敗れた第1シードのフイトノフ(ウクライナ)は姿を消し、残るは格下ばかりだ。「金メダルなら48年ぶりなので狙います。決勝は(英国のオゴゴ)アンソニーかな。僕はヒールなんで地元でやっつけられれば。最高の舞台です」。頂点への青写真は、できあがっている。【近間康隆】

 ◆村田諒太(むらた・りょうた)1986年(昭61)1月12日、奈良市生まれ。伏見中時代に大阪・進光ジムなどで練習を積み、南京都高で高校5冠を達成。東洋大入学後の04年に全日本選手権で初優勝。05年にはアマ年間最優秀選手に選出。06年ドーハアジア大会出場。昨年の世界選手権で日本人過去最高の銀メダルを獲得した。右ファイター。家族は夫人と1男。182センチ、77キロ。

 [2012年8月8日9時25分 紙面から]





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