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佳純4位、日本人初メダルあと1歩/卓球

第3ゲーム、劣勢の展開に厳しい表情をみせる石川(撮影・田崎高広)
第3ゲーム、劣勢の展開に厳しい表情をみせる石川(撮影・田崎高広)

<ロンドン五輪:卓球>◇1日◇女子シングルス3位決定戦

 佳純涙-。3位決定戦で、世界ランク6位の第4シード石川佳純(19=全農)は第6シードのフェン・ティアンウェイ(シンガポール)に0-4で敗れた。日本人初のシングルス4強入りを果たしたが、悲願のメダルへ1歩届かず涙。団体戦、そして16年リオデジャネイロ五輪での表彰台を目指す。

 1年前に世界ランク2位だったフェンは、勝負強かった。競り合った第1ゲーム(G)、9-8から3連続失点。「ラリーでは何回打っても返ってきて先にミスをしてしまって悔しい。まだまだだなと思った」。第2G以降は中盤から引き離されてストレート負け。あっけなく勝負はついた。

 メダルこそ逃したが、日本人初の4強入りで、その名を歴史に刻んだ。「いいとこ取りトレ」の成果だった。昨年、中国代表総監督の兄である劉国棟氏のもとで武者修行した。10年世界選手権団体で中国を破ったシンガポールの「礎」を築いた人物。そのスパルタ教育で、フォアハンドのドライブ練習を延々と行った。中学時代に教わった中国人コーチ李鷺氏にも再指導をお願いした。

 特定の指導者に腰を据えて習う選手が多いが、石川は違った。「ロンドンまでは、それでいい。いろんな人からアドバイスをもらっていきたかったんです」。数多くの指導者から学ぶことで、卓球の幅を広げた。日本人初のベスト4進出への大きな要因になった。

 残るは団体戦。「チャンスはある。そこでリベンジしたい」。シングルスの経験を、団体メダルへの通過点にする。【近間康隆】

 [2012年8月2日9時20分 紙面から]