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伊調、日本女子初の3連覇/レスリング

女子63キロ級で獲得した金メダルを手に笑顔の伊調(撮影・PNP)
女子63キロ級で獲得した金メダルを手に笑顔の伊調(撮影・PNP)

<ロンドン五輪:レスリング>◇8日◇女子63キロ級決勝

 伊調馨(28=ALSOK)が、圧倒的な強さで五輪3連覇を達成した。伊調は初戦で67キロ級で3度世界一のマーティン・ダグレニアー(カナダ)を退け決勝に進出。決勝では昨年世界3位の景瑞雪(中国)に2-0と快勝し、金メダルを獲得した。日本女子の同一種目3連覇は初。日本選手としては柔道60キロ級の野村忠宏に続く2人目の快挙となった。

 女子レスリングが五輪に採用された04年アテネ大会で優勝し、08年北京大会で連覇。一度は引退を表明したが、その後撤回した。09年には母校の中京女大(現至学館大)から東京に練習拠点を移し、男子と練習をしてきた。大学や企業に出げいこし、男子の代表合宿にも参加。もともと定評のある守りに男子に負けない攻撃力を加え、スケールアップした姿を見せた。

 「自分のレスリングをやりきる」ことを目標に、大会に臨んだ。初戦から1ピリオドも落とさない完勝にも「まだできなかった部分がある」と振り返った。それでも、スタンドで見守った04、08年大会48キロ級連続銀メダルの姉の千春さんに笑顔を見せ「千春の声がタイミング良く、静まっているときに聞こえた。『馨、頑張れ!』という声が天の声みたいに聞こえた。千春の声っていうのは届くんですよね」と姉妹で手にした金メダルであることを強調した。3連覇については「そこを目指していたわけではないが、偉業を達成できたことはうれしい」と話した。

 ◆伊調馨(いちょう・かおり=女子63キロ級)姉の千春さんと出場した04年アテネ、08年北京両五輪で金メダル。北京五輪後にカナダ留学などで約1年間休養したが、09年に復帰。9月の世界選手権で7度目の世界一になった。中京女大(現至学館大)出、ALSOK。166センチ。青森県出身。

 [2012年8月9日5時25分]



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