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東京五輪の顔!V3吉田が招致へ一役

 レスリングの女王、吉田沙保里(29=ALSOK)が、2020年東京五輪招致の「顔」になる。ロンドン五輪日本選手団本隊が14日、帰国。伊調馨(28=ALSOK)とともに日本女子初の五輪3連覇を果たした吉田は同日夜、都内のホテルで行われた選手団解団式で旗手としての大役を終えた。次は日本スポーツ界を代表するアスリートとして、東京都が目指す五輪招致をバックアップする。

 少し緊張した表情で、吉田は日本選手団の上村団長に団旗を返還した。「開会式から出て、試合まで長かった。でも、みなさんの応援があったから金メダルがとれました」と、誰よりも長かったロンドン五輪を振り返った。「少しゆっくりしたい。(ジャニーズの)NEWSが好きなので、コンサートに行ってはじけたい」と笑顔で話した。

 もっとも、吉田に休む暇はない。今日15日には東京都の番組で石原慎太郎知事と共演。五輪招致アピールにも一役買う。昨年6月には都庁を訪れ、石原都知事に開催立候補を要請。「20年東京五輪には、引退していても復帰する」という仰天発言で都知事を驚かせただけに、周囲も吉田の協力に期待する。日本選手団本部役員でもある日本レスリング協会の高田専務理事も「これから大変だけど、五輪招致に吉田の力が必要になってくる」と話した。

 吉田にとって今大会は特別だった。過去2回は自身の競技に集中しての金メダル。しかし、今回は日本選手団を代表しての挑戦だった。先月21日の結団式からこの日の解団式まで、常に「日本」を背負いながら戦った。しかし、旗手の大役は自らも望んだもの。背負うものが大きいほど力を出すのが、吉田の強さだ。

 五輪直前の敗戦、得意のタックルへの不安、3連覇のプレッシャー。そして旗手の大役。すべてを乗り越えて父勝栄さんを肩車した姿が、日本中の感動を呼んだ。明るい性格と圧倒的な強さが、日本人に勇気を与えた。9月には五輪と合わせて「世界13連覇」のかかる世界選手権(カナダ)がある。「霊長類最強」と呼ばれたロシアのカレリンが持つ12連覇を超える世界記録。「出るか分からないけど、史上最高の記録を作りたい」と、出場へ前向きに話した。

 もっとも、五輪招致も待ってはくれない。20日に都内で予定される祝賀パレードでは、先頭に立って都民に五輪の素晴らしさをアピールする役目もになう。史上初の世界13連覇と、東京五輪招致、吉田の戦いは終わらない。【荻島弘一】

 ◆2020年東京五輪招致 16年五輪開催地に立候補しながらリオデジャネイロに敗れた東京都は、昨年7月に20年大会開催地への立候補を表明。今年5月の国際オリンピック委員会(IOC)理事会でイスタンブール、マドリードとともに正式立候補都市に選出された。来年1月7日までにIOCに立候補ファイルを提出し、各都市現地視察、プレゼンテーションを経て9月7日、ブエノスアイレスでのIOC総会でIOC委員の投票によって開催都市が決定する。施設や資金面などで高い評価を得ている東京だが、世論の支持率の低さ(賛成47%)が弱点と言われている。

 [2012年8月15日7時39分 紙面から]





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