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小原が金「最後の試合と…」/レスリング

試合終了後、金メダルを手に笑顔を見せる伊調(左)と小原(撮影・たえ見朱実)
試合終了後、金メダルを手に笑顔を見せる伊調(左)と小原(撮影・たえ見朱実)

<ロンドン五輪:レスリング>◇8日◇女子48キロ級決勝

 試合終了のブザーがなった瞬間、小原日登美(31=自衛隊)の顔はくしゃくしゃになった。泣きながら両手を突き上げ、マットにひざまずいて顔を覆った。レスリング人生最後の試合と臨んだ、昨年の世界選手権決勝を争ったマリア・スタドニク(アゼルバイジャン)との五輪決勝。2-1の逆転勝ちで金メダルを獲得し「これが最後の試合と決めていたので、みんなに笑顔を見せられて、一番幸せ」と涙目で喜んだ。

 決勝の第1ピリオド(P)。めまぐるしい攻防で失点を重ねた。残り30秒ほどで0-4。ここで、セコンドの栄和人監督から、残り時間はあきらめて、体力を温存するよう指示があった。気持ちを入れ替えて迎えた第2Pを奪うと、第3Pは開始早々、低いタックルで押し出し先制。さらに相手の右から回り込んで背後を取り、勝負を決めた。

 51キロ級で世界選手権を6度制しながら、五輪で実施されない階級のため、4年に1度の舞台とは縁遠かった。2度の引退を経て約2年半前に、妹の真喜子さんから受け継いだ階級で悲願の金メダルを獲得し「やっとココにたどり着いた。支えてくれたコーチや監督、家族や旦那、みんなで取った、自分だけのものではない金メダルです」と満面の笑みで振り返った。

 [2012年8月9日8時14分]



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