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吉田へ高田氏が悪癖直す顔面タックル指南

 レスリング女子55キロ級の吉田沙保里(29=ALSOK)が「顔面タックル」で金メダルを狙う。日本協会専務理事で、70年代に5度世界を制した「天才レスラー」高田裕司氏(58)が17日、都内で合宿中の吉田を指導。「顔からいけ」とタックルの極意を伝授した。女子の栄和人監督は「(高田)専務に指導されて、良くなった」と話した。

 5月のW杯で4年ぶりの敗戦を喫した後、吉田はタックルの入り方に悩んでいた。接近戦を捨て、離れた距離からスピードを生かして入る本来のパターンに戻した。しかし、タックルの際に「頭が下がる」(栄監督)クセは相変わらず。それを高田氏が指摘した。

 「試合の後、吉田は顔がきれい。もっと傷だらけにならないと」と高田氏。頭を上げるのはタックルの基本だが、吉田はそれができていなかった。返し技を恐れるあまり、タックル自体に臆病になっていた。「今は直接教えることはあまりない」という高田氏も、黙っていられなかった。

 栄監督は「勇気を出してタックルに行けるかどうかがカギ。思い切って入れた時の自分に戻れれば」と話した。日本選手団の旗手も務める吉田が目指すのは、日本女子初の五輪3連覇。高田氏は「やっぱり気持ちだよ。最後は、ここ」と言って、自らの胸をたたいてみせた。【荻島弘一】

 [2012年7月18日8時4分 紙面から]



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