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緊急実戦!国体にシンクロ日本

息のあった演技を披露したシンクロナイズドスイミング日本代表
息のあった演技を披露したシンクロナイズドスイミング日本代表

 ロンドン五輪でメダル奪還を狙うマーメイドジャパンに、「国内ローカル大会経由ロンドン行き」という異例のプランが浮上した。シンクロナイズドスイミング五輪代表チームは26日、東京・国立スポーツ科学センターで公開演技会を開催。本番と同じ演技構成で小林千紗・乾友紀子のデュエット、チームの両テクニカルルーティンをお披露目した。

 他競技の選手、職員、そしてメディアら約80人が見守る中、高いリフトを成功させるなど練習の成果を発揮し、多くの拍手を浴びた。はた目には壮行会のムードを醸し出したが、本間三和子委員長の表情は終始、険しかった。出来栄えをたずねられると「甘い。危機感を持たないといけない」。さらに五輪水泳選手団のサブチームリーダーを務める金子正子前委員長も「緊張感が足りない。試合の雰囲気になっていない。もっときばってやってほしかった」とばっさり。そして「JO(ジュニアオリンピック)予選会、国体予選会でも、チャンスがあれば人前に出てやった方がいい」と発言し「追試」を求めた。

 五輪まで1カ月となり、もう試合の場はない。そこで飛び出した「ローカル大会飛び入り」案だ。あくまでエキシビション参加で、人前で緊張感を持って演技することが狙い。代表チームは来月2~8日が大阪合宿、その後は21日まで都内で練習を積むため、金子前委員長の言葉を借りれば、7、8日のJO兵庫県大会(神戸ポートアイランド)15日の国体神奈川県予選(横浜国際)などが候補か。

 前回北京で初めてチーム戦でメダルを逃し、再起を図る今回。五輪を知る選手は1人もおらず、経験値は乏しい。それでもロンドンではメダル奪還が目標だ。若きマーメイドたちは、なりふり構わず「武者修行」に立ち向かう。【佐藤隆志】

 [2012年6月27日9時46分 紙面から]