湯元進一が銅メダル獲得！／レスリング

＜ロンドン五輪：レスリング＞◇１０日（日本時間１１日）◇男子フリースタイル５５キロ級３位決定戦

　湯元進一（２７＝自衛隊）が銅メダルに輝いた。敗者復活戦を勝ち上がってきたラドスラフ・ベリコフ（ブルガリア）との３位決定戦を２－０で下した。

　第１ピリオド（Ｐ）、お互い１点を奪ったが、相手に警告が与えられていたため、このピリオドを制した。第２Ｐも双方１点となったが、規定により後からポイントを奪った湯元がこのピリオドを奪った。

　双子の兄である６０キロ級の健一（ＡＬＳＯＫ）に先んじてメダルを手にした。前回北京大会は兄のサポート役に徹し、銅メダル獲得の瞬間をスタンドから観戦した。「先にメダルを取って兄に重圧をかける」。大会前の発言を有言実行。ケガに苦しみながらも、まずは弟が大きな勲章を手にした。

　◆湯元進一（ゆもと・しんいち）１９８４年（昭５９）１２月４日、和歌山市生まれ。和歌山工高後は兄健一と別の進路を歩み、拓大進学。４年時に国体で優勝した。卒業後は自衛隊体育学校所属。０９、１１年世界選手権代表。全日本選手権は３度優勝。１６４センチ。

　［2012年8月11日5時45分］