湯元進銅！日本初双子メダル／レスリング

＜ロンドン五輪：レスリング＞◇１０日（日本時間１１日）◇男子フリースタイル５５キロ級３位決定戦

　双子の兄に並んだ。レスリング男子フリー５５キロ級の湯元進一（２７＝自衛隊）は３位決定戦でベリコフ（ブルガリア）に勝って銅メダルを獲得。試合直後は金メダルを取れなかった悔しさに包まれたが、表彰式でメダルを掛けてもらい「重いメダルだった。取れたなぁという思いがします」と少しだけ胸をなで下ろした。

　双子の兄で６０キロ級の健一（ＡＬＳＯＫ）が北京五輪で銅メダルを獲得した。兄の背中を追い越そうと臨んだロンドンの舞台。初戦の２回戦で逆転勝ちし、準々決勝は圧勝で勝ち上がった。だが、準決勝でキンチェガシャビリ（グルジア）に、第２ピリオドを取って追いつくも１－２で敗れて、兄を超えることはできなかった。「健一を抜けなかったと思った。何で攻めきれなかったのか、後悔している」と悔やんだ。

　それでも、３決で勝って前回の健一とともに日本史上初の双子メダルを獲得。１１日にはその健一が本番を迎える。「この銅メダルがエールになるか分からないけど、あいつはやりきれたら強い」と言葉を送った。

　［2012年8月11日9時17分］