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京子敗退 女子初メダルなし/レスリング

マニュロワに逆転投げでポイントを奪われた浜口(撮影・田崎高広)
マニュロワに逆転投げでポイントを奪われた浜口(撮影・田崎高広)

<ロンドン五輪:レスリング>◇9日◇女子72キロ級2回戦

 女子72キロ級の04年アテネ、08年北京両五輪銅メダリストの浜口京子(34=ジャパンビバレッジ)が、3度目の五輪で初めてメダルを逃した。初戦の2回戦でアテネ五輪銀メダリストのマニュロワ(カザフスタン)に敗れ、敗者復活戦にも回れなかった。アテネ五輪から採用された女子のレスリングで、日本勢がメダルを取れなかったのは初めて。試合後、「精いっぱいやりました」と涙目で語った浜口は、今後について「自分と相談します。でも、レスリングシューズはまだまだ脱ぎたくない気持ちが、すごくある」と現役続行を示唆した。

 決意の舞台だった。5月に東京で開催されたW杯で試合後マットにキスをした。「日本で試合をするのは今回が最後だと思う」と涙し、集大成と考えていた。だが、マニュロワとの一戦は悔やまれた。第2ピリオド(P)で追いつき、第3Pは0-0のクリンチ勝負から有利な攻撃権をつかんだ。しかし、突進する姿勢は腰が高く、投げ技を食らった。抗議もむなしく、敗れた。

 「京子! なにやってんだ、あんな負け方ないだろ! 勝ってたじゃないか!」。試合後は、浜口を責める父アニマル浜口氏の怒号が響いた。「腰を落とせばいい、初歩的な負けだから言うんだ。指導者として、良かったなで終われるかよ!」。父の悔しさも受け止めた娘は「いつでも戦える状態に、これからもなっていたい気持ちがある」と、不完全燃焼に心が迷っていた。

 [2012年8月10日9時26分 紙面から]



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