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美里も涙「強さ足りない」/柔道

2回戦敗退の中村は、悔し涙を流しながらインタビューへ向かう(撮影・たえ見朱実)
2回戦敗退の中村は、悔し涙を流しながらインタビューへ向かう(撮影・たえ見朱実)

<ロンドン五輪:柔道>◇29日◇女子52キロ級2回戦

 美里も負けた! 柔道は29日に2階級を行い、女子52キロ級で金メダル候補の中村美里(23=三井住友海上)が初戦2回戦で、北京五輪準決勝で敗れたアン・グムエ(北朝鮮)に再び敗れた。敗者復活戦にも回れず、メダルを失った。「まだまだ強さが足りないということだと思います」。うつむき、涙声で話した。

 開始早々に回されて、裏投げで技ありを奪われた。反撃し、1分20秒すぎに仕掛けた大内刈りが、1度は技ありとなって追いついたかに見えた。だが「自分でも技ありではなかったと思っていた」通り、有効に変更される不運。相手に指導2つが行くも、最後は焦りから掛からず、届かない。「組み手を徹底された」と無念そうに振り返った。

 平成生まれ初のメダリストとなった北京五輪だが、「金メダル以外は同じ」と喜ばなかった。アンと当たる組み合わせを知ったとき「びっくりしたけど、北京の借りを返せるチャンス。うれしい」と思ったという。笑顔はロンドンで-。その思いは早々に途絶えてしまった。48キロ級の福見に続く敗戦に、園田監督は「大誤算。最低でも1つは金、順当なら2つと考えていた」と険しい表情で言った。

 [2012年7月30日8時30分 紙面から]



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柔道評論・細川伸二

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