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上川2回戦敗退で男は金なし/柔道

マカラウ(左)に敗れてしまった上川(撮影・たえ見朱実)
マカラウ(左)に敗れてしまった上川(撮影・たえ見朱実)

<ロンドン五輪:柔道>◇3日◇男子100キロ超級2回戦

 日本柔道が惨敗した。金メダル0で迎えた最終日、上川大樹(22=京葉ガス)が敗れた。マカラウ(ベラルーシ)にけさ固めで有効を奪われて奪い返せず、敗者復活戦にも回れずメダル獲得も逃した。日本男子は64年東京大会での採用から出場した過去10大会すべてで金メダルを獲得してきた。ロンドンで史上初の金メダルゼロに終わり、チームリーダーとなる全日本柔道連盟の吉村和郎強化委員長(61)は責任を取って進退伺を出す意向を示した。

 ついにこの日がやってきた。それも、あっけなく。日本男子最後のトリデとして希望を託された上川は、けさ固めで奪われた有効を取り返すことができないまま、2回戦で散った。金メダルなしで、ロンドンが終わった。鳴り響いた試合終了ブザーは、日本柔道の落日を告げていた。

 大会前は「最低2個、できれば4個」の金メダルを目標に掲げた。期待した60キロ級の平岡、73キロ級の中矢が銀、66キロ級の海老沼は銅に終わって計算が狂った。期待を背負った100キロ級の穴井は2回戦で寝技で一本負けしていた。

 88年ソウル大会と同じ状況で迎えた最終日だが、ケガを抱えても選考会を勝ち抜いてきた斉藤仁と「消去法」で選ばれたとやゆされる上川の状況は違っていた。篠原監督は「上川はメンタル部分を強化できなかった。技はいいものを持っているのに。指導不足を痛感する」と力なく話した。

 今大会は前日までの6階級で、金メダル3つを獲得したロシアの一本勝ちが26試合中11回に対し、日本の一本勝ちは27試合中6回だけ。目指す一本が取れないどころか、逆に寝技で抑え込まれる場面もあった。ソウル五輪でトリデを守った斉藤強化副委員長は「真摯(しんし)に受け止めるしかない。日本柔道の新たなスタートにするしかない」と語った。

 北京五輪以降、代表強化してきた篠原監督は「私の責任。メンタルを強化するべきだったし、力負けしない力の部分も足りなかった」と猛省。16年リオ五輪までの続投には「現時点では考えていない。非常に申し訳ない思いでいっぱい」と頭を下げた。チームリーダーを務める吉村強化委員長は「結果が出なかったのは私の責任。進退伺を出すしかない」とした上で「2人(篠原、園田両監督)は初の五輪。この経験を生かし2期(リオ五輪まで)やった方がいい」と話した。

 64年東京大会の無差別級で神永昭夫がヘーシンクに敗れた時、「日本柔道の敗北」と言われた。あれから48年。金ラッシュも期待されていた「お家芸」は再び屈辱的敗北を味わった。選手選考、強化、育成-、抜本的改革に迫られた。【今村健人】

 [2012年8月4日9時10分 紙面から]



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柔道評論・細川伸二

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